◆「第135回環境ゼミナール」のご報告 |
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日 時:2011年4月20日(水)17:00〜18:30
テーマ:東北大震災(仮名)に於ける災害緊急時の実体と
対処に関する現地視点からの考査報告
講 師:宮 江介 氏
東京大学庭師倶楽部 主任研究員
場 所:財団法人日本環境財団 |
宮江介氏に「東北大震災(仮名)に於ける災害緊急時の実体と対処に関する現地視点からの考査報告」をテーマにご講演いただきました。
地震後間もない3月下旬、複合団体の中で有志を募り、宮氏をはじめとした数名が被災地へ向かいました。
今回の計画の目的は、「少人数・低予算・短期間で現地が最も必要としている物資を、最も奥地まで運ぶこと、またそれを身を以って示すこと」、さらに、「災害直後の現実を、造園学を含む環境学の視点から調査を行い、今後の対策や未来の災害に役立てること」としたそうです。
救助の手が充分に届いていない時期の現地入りは、大災害の爪痕がそのまま残る悲惨な状態だったようです。 |
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しかし、ボランティアの鉄則として、食料・水・寝袋など現地のものは一切消費せず、自分達のものは自分達で持っていき、現地での移動には、オートバイとザイルを使い、目的の活動をしてきたそうです。
余震が多い中での現地入りは危険も伴いますが、宮氏が研究しているポーランドの魔女文化が役に立ったようで、猛禽類や水鳥などの動きを生物センサーとして参考にしたそうです。
地震活動が活発な日本において、地震と津波はセットで起こりうる事態であることを肝に銘じておかなくてはならず、今回のことを教訓にして、多くの人が災害対策を考えていかなくてはならないでしょう。
まだ先の長い復興計画ゆえに、被災地の方に一日も早く安らぎの日が訪れることを願わずにはいられません。
今後、宮氏は、現地でのアクションを起こしていくとのことで、順次ご報告をしていただく予定です。 |
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