「箸」は飛鳥・大和朝廷の時代まで遡るとされる日本固有の文化であり、「割り箸」の誕生も江戸の頃と言われ、長年、日本人に愛用されてきました。
一方で、たびたび「使い捨て文化の象徴」「森林乱伐の元凶」など「悪者」としても登場してきた事実もあります。
そこで本シンポジウムでは、日本の割り箸需要の9割以上を生産する中国における、日本向け割り箸供給の危機を背景に、今一度、「割り箸の是非」、あるいは「マイ箸運動」等について考え、議論が行われました。
割り箸が日本人になくてはならないものとした場合、現在の「割り箸消滅の危機」を「国内割り箸産業復活のチャンス」と捉えることで、割り箸産業を21世紀の新たな「国内環境産業の一つ」として位置づけ、山林保全・林業再興、あるいは企業CSR等の視点から議論が行われました 。 |